体外受精

KLC②夫婦で遺伝子カウンセリングの巻

みなさん、こんにちは。

体外受精をして心拍確認後含め3度流産し
新たな光を目指してPGT-A(着床前診断)をすることになりました。

今回はその治療前に行う遺伝カウンセリングについてです。

こんな人に読んで欲しい
  • 流産を繰り返している方
  • 体外受精で移植しても結果が出ない方
  • PGT-Aに興味があり、流れを詳しく知りたい方
今回は新宿のKLC(加藤レディスクリニック)でPGT-Aを行う場合の話で、他のクリニックとは異なる部分があることをご承知おきください。

PGT-Aをやろうと思った理由

心拍確認以降含め3度の流産が重なり

治療するにあたっては

もう流産したくない!!

というのが夫婦の思いでした。

暗闇に移植を続けても、また流産したら。。。という不安が消えません。

特に全て体外受精周期だったので、「ステップアップしたらすぐに授かれる」希望的都市伝説(※すぐ授かれる人もいます)の崩壊と、高額な治療費に心身ともに削りに削られました。

一番落ち込んでいた時期の話はこちら→不妊治療に行き詰まり臨床心理士のカウンセリングを受けた話

そこで、着床前診断をしたいと考えていましたが、PGT-Aは日本では「医療行為」として公に認められていません。(意味深)。

そんな中、2019年12月から国内でPGT-A(着床前診断)の臨床研究が行われることがわかり、早速応募しました。

PGT-A(Preimplantation genetic testing for aneuploidy)とは?

着床前胚染色体異数性検査のこと。体外受精で得られた胚の染色体数を、移植する前に検査するもの。欧米では流産防止目的で既に多く実施されています。

着床前診断にも種類(PGT-A、PGT-M、PGT-SR)があります。
詳しくは浅田LCのHPがわかりやすいです→浅田レディスクリニック HP
今回の記事はPGT-Aの話です。

臨床研究に参加するには、まず病院の提案するカウンセラーと遺伝子カウンセリングを受ける必要があるため、今回夫婦で受診しました。

【参考】日本産婦人科学会 臨床研究 承認番号95
反復体外受精・胚移植(ART)不成功例、習慣流産例(反復流産を含む)、染色体構造異常例を対象とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性に関する多施設共同研究
(今回参加する研究です)

事前に準備するもの

事前に準備は

  • 家系図に年齢や妊娠歴、病歴を記入したもの

遺伝カウンセリングには家系の情報が重要とういう事で、A4程度の紙に記載して持参するよう指示がありました。

自分からみて曽祖父の代まで記載します。

これは、ダウン症や流産の有無など遺伝子による影響の有無を確認しているようでした。

あとは、他院でやった血液検査や不育症検査の結果があれば持参します。

メールで日程を調整し、運よく5日後が空いていたので予約。
最初に臨床研究参加希望のメールを出してから約1ヶ月で遺伝カウンセリングまで到達できました。

遺伝子カウンセリング当日

遺伝カウンセリング当日。
カウンセリング時間は夫婦で2時間ほど。(当初1時間ほどと聞いていたのだけど、質問に詳しく説明していただき大分長くかかりました。)
まずは、遺伝カウンセラーの方と面談。

臨床研究参加資格の確認

今回の臨床研究には大きく分けて3つの参加資格に分けられます。

  1. 反復ART不成功→体外受精・胚移植で直近の胚移植で2回以上連続して妊娠が成立していない場合
  2. 習慣流産/反復流産→ART適応基準に合致し、直近の妊娠で2回以上の流産を経験した場合
  3. 染色体構造異常→ART適応基準に合致し、夫婦いずれかに染色体構造異常を有する場合

ちなみに除外基準もあります。
習慣流産の原因が抗リン脂抗体症候群である人、重篤な合併症を有する人等々。
詳しくは、各クリニックの案内でご確認ください。
案内の中では、KLCの説明が一番明解だと思います→加藤レディスクリニックHP

PGT-Aの流れの説明

次に、実際にPGT-Aをするとなった場合の流れについて説明があります。

採卵(1度にできるだけ多く採卵するために刺激法な場合も)

顕微受精・胚盤胞まで成長させる

胚盤胞の胎盤に成長する細胞を切り取り、検査機関へ送る
↓検査結果が出るまで1ヶ月と少し
正常胚のみを移植

  • 検査機器は2種類あるが、どちらの機器も精度は80〜90%
  • 正常、異常以外に、判断がむずかしい結果になることもある
  • 検査に出して結果がわかるまでに1ヶ月少しかかるので、採卵の翌周期に移植できない可能性が高い
  • 2周期連続で採卵して貯卵を増やす方法が取れる
  • 通常の体外受精(ふりかけ)で受精させる場合、周囲の精液の残りが検査に影響を与える場合があるので、PGT-Aに関しては顕微受精推奨

費用は通常の治療費に加え
胚盤胞検査1つ5万円(消費税別)
10個以上だと4.5万円に割引きされるそう。笑

流産するより全然安い!!(涙)

 

一通り説明が終わった後に、医師登場。

胚盤胞を切り取るってすごく難しい作業に感じるので色々聞きました。

先生
先生
レベルの高い培養士の中でも、一定の基準をクリアした厳選された培養士しかやりません。日々練習していますよ。

良かった。。。

PGT-Aは日本では「医療行為」と公に認められていないので(再び意味深)、治療数は愚か実施施設もわからず、どこのクリニックでPGT-Aをしようか本当に迷いました。

だた先生曰く、

先生
先生
切り取る培養士の技術というよりは、卵そのものの力によるところが大きいですね。

 

そ、そうですよね。。。。私がKLCに決めたのは、培養士のレベルが高い(一つでも多く胚盤胞に成長させてくれそう)と周囲に聞いたから。

 

通院回数が少ない方がよくてクロミッド希望だったけど、結局注射ありコースになりそう。そこは予想外でした。

あとは、経過観察して時々妊娠出産生育の様子を教えてね、ってことでした。

その後、臨床研究に参加する意思確認。(ちなみに研究参加はいつでも辞めてオッケー)

KLCで担当してくださった医師は非常に明確に我々夫婦の質問に答えてくれたため、非常に好感が持てました。

前回の初診で遺伝子検査(血液検査)や、他院で不育検査(血液検査)も済ませていたため、新たな採血は無し。

これで遺伝カウンセリングは終了です。
次の動きとしては、生理3日目に受診して採卵周期に突入です!

お会計

2時間のカウンセリング、あっという間でした。
また仕事のスケジューリング、同僚への協力依頼、色々悩ましいことはありますが、とりあえず次の生理が来たら採卵周期に突入したいと思います!!
お疲れ様でした!!

再診料        1,100円
遺伝カウンセリング料 8,800円
合計 9,900円

おまけ

私は3回目の流産で初めて絨毛染色体検査を受けました。
その時の結果は『受精卵の染色体異常』。(第8トリソミー)
医師からも

先生
先生
PGT-Aをすれば3回目の流産の原因は防げた可能性が高い

と聞き、安心しました。

転院前のクリニックに対し、2回目の流産で絨毛染色体検査を勧めてくれれば良かったのに、、、そうすれば自分の何が原因で流産したのか詳しくわかって対策も取りやすいのに、、、と怒りとまでは行かないけど(いや、怒ってる)、確実に不信感につながりました。

私は2回流産が続いたら、絨毛染色体検査を受けて欲しいなぁと思います。
費用はかかりますが
自分がなぜ流産してしまったのか
何が原因なのか
流産宣告された頃は本当に落ち込みましたが、後々検査しておいて良かったなと思い返しています。

以上おまけでした♪

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