妊娠初期のトキソプラズマ感染症について【再検査】
妊婦が注意する感染症に、トキソプラズマがあります。
トキソプラズマとは、感染している生肉や猫の糞(土などに含まれる場合も)が体内に入ったときに感染する可能性があるものです。
特に妊娠初期に感染するほど影響は大きく、胎盤や血液を通じて母子感染を引き起こし、胎児が先天性トキソプラズマ感染症にかかる可能性があります。(感染した母体から全ての胎児が感染するとは限りません。)
日本では約10%の妊婦が抗体を持っていると言われています。
予め正しい知識をもち、とりわけ妊娠初期の母子感染を防ぐ意識が高まればと思います。
初期検査
そもそもトキソプラズマは妊娠した際の標準的な血液検査項目には入っていません。
自費検査で2千〜3千円程度で追加してもらえます。
私の通う病院では最初から検査項目に入っていたので、同時に母子感染の可能性のあるサイトメガロウイルスの検査なども行われていました。
サイトメガロウィルスとは、トキソプラズマ症と同じく妊娠中の母子感染の可能性がある項目です。
4週間後、妊婦検診(当時13週)でトキソプラズマの数値が基準を超えている事を告げられました。
トキソプラズマAb-IgG 7 IU/ml (正常値は 6 IU/ml未満)
念のため、再検査して感染時期を特定することになりました。
(再検査は2万位しました。涙)
2週間程で結果が出ます。
再検査の結果
検査結果が出るまでの間は検索魔と化し、再検査した人のブログを読み漁りました。
体験談を読んでいると、再検査で過去感染(問題なし)となる方も多かったです。
不安もありつつ、自分も食べ物には気をつけていたしまぁ大丈夫だろうと思う事にしていました。
そして2週間後の再検査の結果
トキソプラズマAb-IgG 8 IU/ml (正常値は 6 IU/ml未満)
トキソプラズマIgM 4.0 (単位は覚えてません。。)
特に最近感染した可能性のあるIgMの数値が正常値以上の数値が出てしまっていいるので、再々検査をしてIgM抗体の変化を見ることになりました。
問題なしと言われる=やっと安心できると思っていたので、再々検査になるとわかりショックでした。
先生曰く「この時点で不安なら薬を飲んで、次回の結果次第で薬をやめても良いんだけど、かなり低い数値だからねぇ。」
検査キットの特製や妊娠中の血の状態によって、数値が出てしまうこともあるらしいです。
ひとまず採血(再々検査)をして1週間後に再度受診。
病院通いが捗ります。。。
再々検査の結果
約2週間後、再々検査の結果。
トキソプラズマAb-IgG 8 IU/ml (正常値は 6 IU/ml未満)
トキソプラズマIgM 4.0 (単位は覚えてません。。)
全く変わってない!!
先生「僕もこういう両方低い数値のまま推移するケースは初めてだから、判断に困るなぁ。」
とりあえず、1ヶ月強スピラマイシンを服薬し、その間再度血液検査をして経過を観察して行くことになりました。
もし感染していても、薬の服用でその後の影響を抑制する事ができるようです。
スピラマイシンは2018年9月から登場した薬で、私の場合は保険適用でした。
整腸剤と合わせて42日間分、18,900円。(1粒が結構高いです。)
スピラマイシンの副作用で服用中止
1日3回の服薬を始めてから10日目で、下痢症状に。
これが結構ヘビーな感じで、夜中も起きるし水下痢っぽいのが丸2日間続き薬の影響は明らかでした。
「(薬の副作用として)下痢をしたら薬をストップするから電話してね。」と言っていただいていたので、病院に電話。
先生「一旦薬を飲むのをやめましょう。
(数値に対して)明らかに飲み過ぎだし、おそらく大丈夫だとおもうから。」
とのこと。
陽性だともっと顕著に数字が上がるらしいです。
再再々検査の結果
その後、再再々検査でも数値が変わっていなかったため、医師の判断で
初期感染としない、という結論になりました。
妊娠中の血の状態で反応が出てしまう例があるようで、心配ならば産後に再度血液検査をしてトキソプラズマの陰性を確認することもできるそうなので、その辺りは今後医師と相談していきたいと思います。
100%スッキリした感じでは無いけれど、今できる事はやったので医師を信じてこのまま出産まで過ごそうと思います。
最初からとにかく親身になってくれる先生で、とてもありがたかったです。
トキソプラズマで気をつけるべき事
トキソプラズマ感染症に関しては、
- 非加熱の肉(レア肉や生ハム)の摂取は控える事
- 土いじりの際には手袋をする・よく手を洗うこと
お肉に関しては「このくらい大丈夫でしょ!」と食べてしまう人もいるかもしれませんが、実際に影響が出てしまってからでは後悔してしまうと思うので、出産まで我慢して欲しいなぁと思います。
最後に
トキソプラズマ以外にも、妊娠中は食べ物・飲み物に制限があります。
粉ミルクや離乳食でおなじみ和光堂さんのHPにわかりやすくまとめられているので、不安な方は一度見てみてください。
また文中でも表記しましたが、トキソプラズマに関しては患者会があります。
実際に体験記が読めますので、こちらも併せてご紹介させていただきます。
このブログを読んで、知らなかった・気をつけようと思ってくださる方がいれば嬉しいです。