みなさん、こんにちは。
今回は、流産を繰り返す方への検査の一つ、『絨毛染色体検査』についてです。
自然妊娠にしろ、不妊治療後の妊娠にしろ
流産は非常に辛いものですよね。
私も体外受精の末、心拍確認後も含め3回の流産を経験し落ち込みました。
流産する確率ってどのくらい?
流産は妊娠全体の15%と言われていますが、その中でも早期流産は胎児の染色体異常が主な原因(約8割)とされています。つまり、受精の段階で運命が決まっている場合が多いのです。
<早期流産> 妊娠12週まで
<後期流産> 妊娠12週〜22週まで
一般に流産は妊娠の約15%に起こり、その中の約8割は胎児に染色体異常が起きています。このことから、3回流産(習慣性流産)を繰り返した方でも約半数の方は、胎児に続いて起きた染色体異常がその要因となっていると考えられます
出典:株式会社日本遺伝子研究所HP
確かに、染色体異常の場合も多いですが、一方不育因子が潜んでいる可能性も否定できません。
流産の原因が胎児側にあるのか、それ以外(母体側の不育症など)なのかを判断する一つの検査として胎児の絨毛染色体検査があります。
胎児絨毛染色体検査とは?
流産胎児の絨毛染色体を培養し遺伝子検査したのち、染色体数を知る検査。通常46本の染色体よりも多いか少ないかによって染色体異常による流産かわかる。
この検査をする事で、流産の原因が胎児の染色体異常なのか、その他にあったのかを知る事ができます。
→【ブログ】3回目の流産で手術を受けてきた話/当日の流れや検査・費用など【絨毛染色体検査】
検査結果から次の妊娠に向けて
では、結果次第では今後どうしていくべきなのでしょうか。
絨毛染色体検査によって異常が検出された場合、その流産は胎児の染色体異常とわかる。
→次の妊娠では生児を獲得できる可能性がある
異常が検出されなかった(染色体数は正常であった)場合、その流産は他に原因(母体側の不育症など)がある可能性がある
→原因次第ではまた流産を繰り返す可能性がある
母体側の原因としては不育症(血が固まりやすいと血栓ができ胎盤に血液が流れない、甲状腺の数値が高い等々)や、原因不明の場合も多くあります。
→【不育症の記録】ブログ記事一覧
最後に
実際に以前通っていたクリニックの医師は、流産3回目にしてようやく絨毛染色体検査と不育検査を提案しました。
それまではただ、
1回目の流産時
2回目の流産時
3回目の流産時
初めての流産では、よくある事として検査しない場合がほとんどかと思います。しかし、2回目流産した時に絨毛染色体検査をして染色体異常の有無がわかっていれば、早期に不育症の可能性を想定できたり、着床前診断を検討できます。私の場合も、3回目の流産は避けられたのではないかという思いが拭えません。
今はもうただ受精卵を移植してまた流産するのが怖すぎるので、着床前診断をすることにしました。
流産を繰り返している方には、こういう検査があるという事をぜひ知っていただきたいです。
医師ともよく相談して、納得した治療ができますように。