みなさんこんにちは。
最近高度不妊治療の保険適用に向けての動きが活発化していますが、実際に不妊治療をするとどのくらいの費用がかかるかご存知ですか?
私はこれまで4年間の不妊治療、うち2年は体外受精を経験しました。
不妊治療はその人の不妊原因や年齢、状態、また通うクリニックによってもかなり異なってくるので、今回のブログはあくまで一例だと思って読んで欲しいです。(短期間でもっと費用のかかっている人も大勢います。)
今治療中の方、そしてこれから治療を考えている方に
どこか一片でも参考になったら幸いです。
<<プロフィール>>
都内在住ワーママ。
一人目は人工受精1回目で授かる。
二人目の不妊治療開始時、夫婦とも32歳。
夫婦ともに目立った不妊要因なし。(後に不育症数値ギリギリで薬服用有)
人工授精7回
↓
体外受精5回中流産3回
↓
KLCに転院してPGT-A
↓
妊娠中
- 金額の横に治療名目がわかる物は記載しました。
- 自己注射が選べる場合には選び、通院日数を減らしました。
- 助成金額は後半にまとめて記載しています。
- 単純な計算ミスなどがありましたらご容赦ください。
2016年
2016年〜2017年 人工授精①②③ ¥50,000(推定)
第二子不妊治療再開。
晩秋〜2017年の春頃まで。
領収書が残っていなかったので費用はおおよそにはなりますが、
人工授精を3回行い、50,000円くらいかかったと思います。
その後、復職したためひとまず丸1年は貯金と仕事に集中するため治療中断。
2018年
3月 不妊治療再開 ¥4,920
9日 3,840
17日 580
19日 500 クロミッド
4月 生理待ち ¥1,190
25日 610
同日 580
5月 人工授精④ ¥16,170
9日 680
同日 12,000 人工授精
同日 2,330 hcg注射
28日 580 判定日(陰)
同日 580 クロミッド
6月 人工授精⑤ ¥16,070
8日 2,330 hcg注射
9日 690 ルトラール
同日 12,000 人工授精
25日 470 クロミッド
同日 580 判定日(陰)
7月 人工授精⑥ ¥16,650
6日 2,330 hcg注射など
7日 640
同日 12,000 人工授精
23日 1,100 処方箋
同日 580
8月 人工授精⑦→体外受精へステップアップ ¥103,026
6日 12,000 人工授精
2,480 hcg注射など
9日 540 ルトラール
もう人工授精での妊娠を諦め、体外受精へステップアップするために即転院。
20日 11,340 Bクリニック初診血液検査等
同日 2,440
22日 8,316
同日 2,420
25日 8,640
同日 850(夫検査)
27日 26,568
29日 12,204
30日 15,228
9月 採卵①&生理待ち ¥241,838
1日 162,000 採卵
12日 64,800 胚凍結
同日 380
18日 5,184
同日 2,130
25日 7,344
10月 凍結胚移植① ¥211,572
4日 17,712
9日 166,968 凍結胚移植
13日 1,080 ホルモン注射
18日 1,080 ホルモン注射
30日 24,732 ルティナス膣錠など
11月 陽性→流産①確定 ¥59,192
6日 2,160 助成金申請書類
同日 23,436 ルティナス膣錠など
13日 1,810 繫留流産確定
17日 1,650 排出後受診
20日 4,860 経過観察
380
23日 22,896
30日 380
1,620
12月 回復期 ¥9,470
12日 3,240
同日 380
19日 3,240
同日 2,610
2018年の合計額 ¥679,468
¥679,468
人工授精から体外受精にステップアップしたことで、治療費は一気に上がりました。
また採卵周期の通院日数がえげつない(2〜3日毎)事がわかると思います。
特に初回は薬に対して卵の発育スピードが読めない=採卵日が全く予想がつかず、仕事の調整に苦慮しました。
2019年
1月 流産①からの回復期/嵐の幕開け ¥14,226
12日 12,096
18日 2,130
2月 凍結胚移植②&採卵② ¥555,522
1日 192,888 凍結胚移植
4日 1,080 ホルモン注射
8日 1,080 ホルモン注射
12日 4,320 ホルモン注射
16日 2,130
同日 27,972 判定日(陰)
22日 52,704 薬
25日 11,988
同日 2,160
27日 259,200 採卵
3月 移植周期へ ¥125,250
12日 86,400 大量の薬
同日 12,096
同日 2,130
19日 14,256
26日 10,368
4月 凍結胚移植③ ¥300,024
1日 207,144 凍結胚移植
5日 1,080 注射
8日 1,080 注射
12日 1,080 注射
13日 26,352 判定日(陽性)
19日 31,644 ホルモン補充
26日 31,644 ホルモン補充
5月 2回目の流産確定 ¥11,770
3日 1,130 心拍確認
同日 7,020
10日 自然排出後受診した領収書がない←
20日 3,240
同日 380
7月 凍結胚移植④ ¥267,162
12日 2,130
同日 12,096
18日 12,528
24日 25,920
31日 214,488 凍結胚移植
8月 hcg伸びずホルモン補充 ¥97,332
2日 1,080 ホルモン注射
6日 1,080 ホルモン注射
10日 1,080 ホルモン注射
14日 33,804 判定(陽)ホルモン補充
21日 31,644 ホルモン補充
28日 31,644 ホルモン補充
9月 3回目の流産&手術Oh No!! ¥186,344
3日 31,644 ホルモン補充
10日 2,560 流産確定
同日 14,940 手術病院初診
13日 100,000 絨毛染色体検査★
同日 28,270 手術費
20日 3,240 術後確認
同日 5,690 メンタル
10月 不育症では?専門医へ ¥65,541
15日 5,500 メンタル
16日 1,130
同日 5,400 文書作成料
17日 45,961 不育検査A院初診
30日 3,300
同日 1,210 メンタル
31日 3,040 不育結果
11月 不育の権威・杉ウィメンズ初診 ¥125,100
1日 89,010 杉ウィメンズ検査
15日 5,360 メンタル
19日 15,840 移植周期へ
同日 2,130
27日 12,760
12月 凍結胚移植⑤ ¥222,200
3日 24,640
9日 185,460 凍結胚移植
13日 1,100 ホルモン注射
17日 1,100 ホルモン注射
20日 5,500
23日 4,400 判定日(陰)
2019年の合計額 ¥1,970,471
¥1,970,471
記載しませんでしたがプラスで流産手術の際のタクシー代・通院のための交通費など、医療費控除に申請できるものを含めるとこの年は200万円程でした。
2020年
1月 KLCに転院 PGT-Aに向けて初診 ¥38,687
18日 4,070 不育
29日 25,097 夫遺伝子検査等
35,767 妻遺伝子検査等
2,920 検査
2月 遺伝カウンセリングなど ¥20,900
17日 4,400 文書作成料
19日 9,900 遺伝カウンセリング
27日 6,600 抗ミュラー等
3月 採卵周期③ PGT-A ¥589,732
9日 236,632 採卵
18日 22,000 保管料
同日 110,000 PGT-A(2個)
同日 221,100 顕微授精・胚凍結
6月 凍結胚移植⑥PGT-A正常胚 ¥143,240
2日 2,200 血液検査
17日 126,470 凍結胚移植
24日 8,400 血液検査
25日 5,280 不育症再診
890 処方箋
7月 判定&不育通院再開 ¥26,060
4日 11,000 血液検査
9日 1,810 不育
17日 4,000 エコー
3,300 文書作成料
22日 1,650 不育
31日 4,300 エコー KLC卒業(涙)
2020年1月〜7月の合計 ¥818,619
¥818,619
7月末で不妊治療クリニックを卒業したので、一応不妊治療費としての合計はここまでとします。
備忘録として、妊娠中の出費も。
その後も続く妊娠中の出費(参考)
8月 不育通院 ¥14,380
6日 1,810 不育
12日 3,300 文書作成料
19日 9,270 検査
9月 妊婦検診とともにトキソプラズマ再検査、、、、 ¥30,940
10日 850 不育
同日 1,430
同日 5,770 トキソプラズマ検査(1
同日 22,000 トキソプラズマ検査(2
25日 890 検査
TO BE CONTINUED…
助成金の総額
不妊治療助成金の合計 ¥1,475,000
東京都と自治体の両方へ助成金申請ができました。
東京都は主に【採卵+移植】のワンセットか、【移植】での申請が可能です。
詳しくは都のHPでご確認ください。
私は上限6回のうち
【採卵+移植】を3回(初回含む)
【移植】のみを3回申請しました。
より費用のかかる採卵をした周期を申請する事で、負担を減らそうと思いました。
(数字は都の助成額+区の助成額。単位は全て万。)
初回 30+10
2回目 7.5+5
3回目 25+10
4回目 7.5+5
5回目 7.5+5
6回目 25+10
不妊治療助成金の合計1,475,000円
不育症検査助成金の合計 ¥50,000
東京都では2019年から不育症の検査のための助成金制度が始まりました。
不育症検査助成金の上限満額50,000円いただきました。
結局いくらかかったのか
窓口で支払った額 ¥3,518,558
助成金 ¥1,525,000
¥1,993,558
交通費なども含めたら2,000,000円越えました。
※個人で加入している医療保険から流産手術の際の保険金がいくらか出ておりますが割愛しております。
所感
クリニックのHPに載ってる料金はほんの一部で、そこからホルモン補充やら何やら加算される事がほどんとだと思います。
自費診療なのでクリニックによって治療費は上下します。
働きながらも全然お金が貯まらず、子どももできないので精神的に追い込まれました。
他人の何気ない一言に傷つき、醜い自分を実感するのが嫌でこの期間に疎遠になった友人もいます。
また上の子に我慢させた事も多々ありました。(卒乳を早めたり、流産前にもつわりがあって遊んであげられなかったり、治療が重なり落ち込んだり。)
治療を経験して学んだことは多々ありますが、不妊で良かったなんて全く思いません。
メンタルに関して
初期流産のほとんどは受精卵の染色体異常によるものなのでよくあることと言われても、3回目の流産の時はさすがにかなり落ち込みました。絨毛染色体検査したかった。。。
天国から地獄へ突き落とされる精神的負担、お金をかけても何も残らなかった悔しさ、流産すると体が回復するまで2ヶ月以上治療を休まなければならないですし、通院などで仕事と育児を両立させるのも厳しい日々が続きました。
その中で同世代の妊娠・出産報告、また“既に一人いるんだからいいじゃないか”という二人目治療に関する負い目(実際に自分が一人目の治療のため病院に通っていた時は、そう思ってしまっていたブーメランがグサリ。)。
休んだら休んだでどんどん妊娠のチャンスを逃している焦りもあり、どうやって気持ちの整理を付けたら良いか悩みました。
また治療の辞め時も悩みました。
最後に
不妊治療中は精神的負担が大きいです。
治療の選択幅が広く、何が正解で何がダメなのか全体的に不透明と言う実感です。
せめて金銭的な負担が減ったら嬉しい。
また治療のために仕事を辞めなくてはならない女性も多いです。
私は運よく職場の理解があり仕事と治療を継続する事ができましたが、それでも両立は結構キツかった。(それを4年もできたのは、職場の理解と夫の協力、Twitterで励まし合った治療仲間のお陰です。ありがとうございます。)
今後は不妊治療保険適用の話し合いが進み負担が減ることを祈ると共に
若い人たちに妊娠・避妊など正しい知識が広まるよう
これからも微力ながら発信していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!